近代日本の身装文化(身装画像)
説明 寺の勝手口で誂えの刺身を作っている魚屋。魚屋は早朝に河岸で仕入れすると、そのまま盤台を担いでお得意回りをし、売れ残った分は家に帰ってから店売りする、というかたちがふつうで、生きのいい魚は滅多に店では買えなかった。呼び売りをするのは鰯(イワシ)などの雑魚類だった。だからこのお寺はふだんから魚屋の好いお客ということになる。皿を持ってしゃがんでいるのは住職の女房で、「大黒」と呼ぶ。江戸時代とちがい、宗派によっては妻帯を認めるところも出はじめていた。魚屋は筒袖の半纏股引で草鞋ばき、勘定はまだ掛(カケ)が多かったから、腰の三尺帯には覚帳を提げている。半纏に大きな肩当てがあるが、これは破れを繕ったというより天秤仕事には必要なもの。その天秤には前後に大きな御前籠と盤台を吊す。いまその盤台の上にまな板を載せて、刺身包丁を使っている。(大丸 弘)
ID No. A08-096
出典資料 都新聞
発行年月日 1908(明治41)年1月15日号 1面
小説のタイトル 乳屋の娘(13):兄弟分(1)
作者 遅塚麗水(1866-1942)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2ma:[丸髷]
Vka:[掛襟]
Vhi:[被布]
Vhat:[半天;どてら]
Vob:[帯]
Vmom:[股引]
Wzo:[草履;草鞋]
Wta:[タオル;手拭い;手拭い被り]
時代区分・年代 20世紀初め;1908(明治41)年
国名 日本
キーワード 寺の勝手口;魚屋;筒袖;三尺帯;肩当て;ぞうり;覚え帳;天秤棒;御前籠;盤台(ばんだい,はんだい);まな板;刺身包丁;住職の女房;黒襟;梵妻(だいこく);大黒
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥