近代日本の身装文化(身装画像)
説明 軍人の娘で歳は二十歳ばかり、「ハイカラの生粋」、慈善会の切符売り付けなどに重宝がられるタイプ。「金縁の眼鏡に被布を纏うて、臆面なくしゃべり立てる舌鋒には、傲岸の父大佐すら常に敵し得ずして兜を脱ぐ」という娘。この場面はそこを見込まれて、ヒロインにある男性との縁談を勧めているところ。この時期らしい廂(庇)(ヒサシ)のかなり突き出た上げ巻の束髪にずり落ちかかった眼鏡の上目遣い。「眼鏡を掛けた女」についての固定観念は、頭がいい女性、情味を欠いた女性、しなやかな指に嵌めたこれも金の指輪とともに、不自由のない身分の女性――など。素通しの伊達眼鏡が流行したのはもうだいぶ以前のことだが。(大丸 弘)
ID No. A08-047
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1908(明治41)年12月20日号 7面
小説のタイトル ねくたれ髪(18)
作者 半井桃水(1860-1925)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Wme:[眼鏡]
Vhi:[被布]
Wyu:[指輪]
時代区分・年代 20世紀初め;1908(明治41)年
国名 日本
キーワード 竪縞のきもの;格子の座布団;湯呑み茶碗;火鉢
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥