近代日本の身装文化(身装画像)
説明 ヒロインの女学校での友人で同じような上流家庭に属する娘。ヒロインのイギリス巻とはちがって、頭頂に目立った髷はつくらず、襟元までお下げにして巻き、それに大きなリボンを結んでいる。初期(1880年代後半)の縦型束髪でいうならイギリス巻が上げ巻に入るのに対し、こちらは下げ巻の部類だが、もちろん明治中期の束髪とちがい、全体が大きく膨らんでいて、まったくちがう外観になっている。後向きの羽織の袖の振りから、下に着ているきものはもちろん、長襦袢の華やかな柄がよく見える。長襦袢は肌に直接着ることはないが、下着のこうした演出は和装の性格のある部分をよく示している。第11回で、戸のかたわらにきものの裾の方だけ見せて立っている人物が、その模様からヒロインであるとわかる。同じような年恰好の人物が繰り返し描かれるときは、着ているものの柄と髪かたちがだれかを知るだいじな手がかりになるのだが、ときおり画家が粗漏で、柄を取りちがえたり、複雑な柄を簡単なものに省略したりするので、注意が必要。(大丸 弘)
ID No. A08-045
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1908(明治41)年12月13日号 7面
小説のタイトル ねくたれ髪(11)
作者 半井桃水(1860-1925)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7re:[令嬢モデル]
D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2:[ヘアスタイル]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vhao:[羽織]
Vna:[長襦袢;襦袢]
Wkas:[傘]
時代区分・年代 20世紀初め;1908(明治41)年
国名 日本
キーワード リボン;後ろ姿;背面
男女別 女性
体の部分 全身
関連情報 A08-045, HC08-006