近代日本の身装文化(身装画像)
説明 「もう三十は先刻に過ぎて居るであろうに何という艶めかしい若化粧、小皺の寄った顔をこてこてと白粉で隠し」とは少し酷な見方だが、この時代は二十代後半になるともう姥桜とされた。2月の寒空なので襦袢の襟元はきっちり合わせているが、「白っぽい瓦斯縞のはげた羽織をだらしなく着て」、黒襟付きのきものに、やはり黒襟付きの羽織を、やや肩からずらせて着ている。舞台になっている漁村ではあまり見かけない種類の女のようだが、これでも漁師の女房。頭は櫛巻にして、古風に眉を剃っている。この時代、都会ではもう眉を剃っている女など、老人以外は滅多に見かけなかった。しかし眉を剃った女の独特の色気に固執する人もあったようだ。(大丸 弘)
ID No. A08-009
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1908(明治41)年5月3日号 10面
画家・撮影者 山本英春(生没年不詳)
小説のタイトル 第三回懸賞小説一等当選 黒牡丹(12)
作者 上田君子(生没年不詳)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D005:[20~30歳代の女性;年増]
D2:[ヘアスタイル]
D1me:[眼・眉毛周辺の状態(眼・睫毛・眉の化粧)]
Vka:[掛襟]
Vna:[長襦袢;襦袢]
Vhao:[羽織]
Wta:[タオル;手拭い;手拭い被り]
Vmom:[股引]
Wzo:[草履;草鞋]
D5ro:[労働着;特殊作業衣]
時代区分・年代 20世紀初め;1908(明治41)年
国名 日本
キーワード 櫛巻;眉落とし;黒襟;瓦斯縞の羽織;短かきもの;ぞうり;馬
男女別 男性;女性
体の部分 全身