近代日本の身装文化(身装画像)
説明 豊かな家庭の令嬢。客が玄関に置いておいた造花のヒヤシンスを、弟が見つけて欲しがるのを遮っている。令嬢は目立って大きな束髪で、すでに後期の浮き輪型の特色になっている。ただし髷はまだ二百三高地型で突出している。着ているのは華やかな柄の被布。襦袢の胸元にはこの時代流行った襟留が見える。本文では、「気高い顔も更紗縮緬の羽織も琥珀の帯も、天井から下がって居る電灯の光で輝くばかり」とあって、まったくちがっている。またすでに電灯のある家が、客座敷にランプを置くはずがない。挿絵画家の無頓着さのよい例のひとつか。「気高い顔」という表現はこの時代の人物、とりわけ女性の描写にはよくある言い方。男の子の着ているのは筒袖の紺飛白の羽織で、たぶん、きものと対(同じ柄)だろう。(大丸 弘)
ID No. A07-013
出典資料 東京日日新聞
発行年月日 1907(明治40)年12月19日号 6面
小説のタイトル 剪綵花(つくりはな)(15)
作者 村山鳥逕(1877-没年不詳)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7re:[令嬢モデル]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
D012:[男の子(小学生くらい)]
Vhi:[被布]
Qkas:[絣]
Vhao:[羽織]
H000:[照明;照明具(一般)]
時代区分・年代 20世紀初め;1907(明治40)年
国名 日本
キーワード 気高い顔;二百三高地髷;筒袖の羽織;紺飛白の羽織;ランプ
男女別 女性;男児
体の部分 全身