近代日本の身装文化(身装画像)
説明 嫁に来たばかりの二十歳前後の農婦。野良から帰って着替えもしないで夕餉の支度をしている。盲縞(メクラジマ)の筒袖きものに、同じ盲縞の手甲に脚絆、草履ばき。濃い藍染めの無地木綿をふつう盲縞と呼んでいる。もっともポピュラーで実用的な布地で、東京周辺で用いられていたものの多くは埼玉県辺りで生産されたものらしい。頭は銀杏返しという。結いたてで艶々しいが、今日の背負い荷のためにひどく壊れている、とある。結婚した女性はこの時代、都会だったら丸髷がふつうだが、丸髷を自分で結うのはむずかしい。銀杏返し、あるいは銀杏返し風の髪は、髪結いさんなどには行かないおかみさんや女中さんたち、農婦でも器用な人なら自分の手で、けっこう恰好よく結うことができた。手だけ見える夫のかたわらに立派な台付きランプが置いてあり、この男性が書き物をする人、ということを暗示している。(大丸 弘)
ID No. A07-010
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1907(明治40)年8月27日号 8面
画家・撮影者 阪田耕雪(坂田耕雪)(1871-1935)
小説のタイトル 第二回懸賞一等当選小説 家の人(8)
作者 米光関月(1874-1915)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2ic:[銀杏返し]
Vtas:[襷]
Wmae:[前掛;エプロン;割烹着]
Wte:[手袋;手甲;腕覆い]
Wkya:[脚絆;脛覆い]
Wzo:[草履;草鞋]
H20:[炉・レンジ、およびその周辺;水場まわり]
H000:[照明;照明具(一般)]
時代区分・年代 20世紀初め;1907(明治40)年
国名 日本
キーワード 農婦;筒袖のきもの;襷掛け;前垂れ
男女別 女性
体の部分 全身