近代日本の身装文化(身装画像)
説明 山深い村の小学校に赴任してきた若い教師と、その妻をめぐる物語。物語の順序としてはこの第7回が回顧場面の最初。主人公がこの村に赴任早々身を寄せた老夫婦の家に若い娘がいた。それは老夫婦にとっては姪だったが、日が経つにつれ、教師とこの娘のことについて村人が陰口を言うようになる。それを耳にした娘が、叔母に自分たちの潔白を訴えているのがこの回。そんな山家でもすでに大きな吊りランプがある。袂で顔を覆って泣いている娘の着付けにとくに変わったことはないが、髪はいくぶん古風な縦型の束髪のように見える。慰めている叔母の方は後頭部で小さな櫛巻をつくっている。これは髪の毛が少なくなってきた六十代以後の女のすることだから、当時の小説ではふつうのことだが、娘がまだ二十歳前後とすると叔母が少し年寄りすぎる。半幅帯を前で結んでいるのは、東京以外では中年以後の女性に多い習慣だった。(大丸 弘)
ID No. A07-009
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1907(明治40)年8月26日号 4面
画家・撮影者 阪田耕雪(坂田耕雪)(1871-1935)
小説のタイトル 第二回懸賞一等当選小説 家の人(7)
作者 米光関月(1874-1915)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D006:[初老の女性(40~50歳代)]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
D2:[ヘアスタイル]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vka:[掛襟]
Wmae:[前掛;エプロン;割烹着]
D801:[強い悩み・悲しみ・口惜しさ・羞恥の表現]
H000:[照明;照明具(一般)]
時代区分・年代 20世紀初め;1907(明治40)年
国名 日本
キーワード 吊りランプ;薬缶(やかん);火箸;櫛巻;黒襟;前垂れ
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥