近代日本の身装文化(身装画像)
説明 1(3)の女は戦争で夫を喪った二十八になる女性。「房々と癖のない髪を無造作に櫛巻にして、簪(カンザシ)一本挿さぬ寂しさが、殊に善く似合って見えた」とある美しい人。6(1)の、長火鉢を前にしている眉を落とした女性はその母親で、娘の貢ぎで食べている。「四十八というけれど、まだ艶々と顔の色も好く、櫛巻にした髪の間から、ぼとぼと露も垂りそうに見える」という、この物語の中では、娘が嫌がる再婚を強要しようとしている憎まれ役。櫛巻は髪の毛をぐるぐる巻くだけの単純なものだけに、髪の量によって出来上がりの印象がずいぶん違うはず。四十八の女性というと、この時代ではもうかなり毛が薄くなっているように思われている。6(3)は、そのふたりの向き合ったシーン。すこし日時はおいているが、ふたりの環境が変わるような条件はない。(大丸 弘)
ID No. A06-154
出典資料 報知新聞
発行年月日 1906(明治39)年12月19日号 8面
小説のタイトル 片割月(1):軍歌(3)
作者 渡辺霞亭(黒法師)(緑園)(朝霞隠士)(無名氏)(匿名氏)(1864-1926)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D005:[20~30歳代の女性;年増]
Vhao:[羽織]
Wge:[下駄;クロッグ]
時代区分・年代 20世紀初め;1906(明治39)年
国名 日本
キーワード 櫛巻;書生羽織
男女別 女性
体の部分 全身
関連情報 A06-154, A06-156, A06-157