近代日本の身装文化(身装画像)
説明 表店の町人に対して棟割長屋住まいのその日暮らしの連中、という図式は、まだこの時代には生きていた。この村上浪六の描く長屋でも便所は共同の総雪隠など、構造は江戸時代とそう変わっていない。主人公は、そんなところになぜか舞い降りた、女学生崩れのふたりの女性。この時代は女学生上がり、あるいは女学生崩れ、という言い方がよく使われた。このふたりもなんの理由でか女学校は退学しているが、女学生のしるしの、胸高の海老茶袴と廂髪(庇髪)(ヒサシガミ)はそのまま変わらない。第85回は滅多にないシルエット(右側)で表現されているので、この時代の廂髪の廂(庇)(ヒサシ)の程度がよくわかる。もちろん数の中の一例に過ぎないが。(大丸 弘)
ID No. A06-142
出典資料 国民新聞
発行年月日 1907(明治40)年2月5日号 7面
画家・撮影者 公文菊仙(公文菊僊)(1873-1945)
小説のタイトル 八軒長屋(85)
作者 村上浪六(1865-1944)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
時代区分・年代 20世紀初め;1907(明治40)年
国名 日本
キーワード シルエット;庇髪
男女別 女性
体の部分 頭部
関連情報 A06-140, A06-141, A06-142