近代日本の身装文化(身装画像)
説明 アマチュア写真家とその友人が、松島周遊中にレンズの中で発見した美女、「是や東北美人のモデルとも言うべき美形が、フッサリとした黒髪を束髪に束ねて身には矢絣の被布(ママ)をはおった肩付きに、犯すべからざる犯すべからざる品格と威厳を備えて」いる女性。この夏、仙台の女子師範を卒業したばかりの才色兼備の教師、連れ立っているのは学校時代の舎監の老婦人。ふたりの束髪は、二百三高地巻の高さは共通しているが、舎監の老婦人は前髪が廂髪(庇髪)(ヒサシガミ)というほどには突き出ず、むしろ上に高く盛り上がっている。画家の絵がもし忠実ならば、舎監の束髪は下田歌子式といわれたやや古いスタイルに近い。この女性は羽織を着てショールを用い、下は袴で黒靴を履く。若い女性の被布は羽織より10センチほど長く、袴ではないようだが、第3回の挿絵によれば白っぽい靴を履いている。きもので、また被布で靴、というスタイルもあったと見える。第3回で向かい合っているのは旅館の男衆。(大丸 弘)
ID No. A06-105
出典資料 都新聞
発行年月日 1906(明治39)年12月26日号 3面
画家・撮影者 井川洗厓(1876-1961)
小説のタイトル 夫さだめ(3)
作者 伊原青々園(伊原敏郎)(1870-1941)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D006:[初老の女性(40~50歳代)]
D4kyo:[教員]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
Vhao:[羽織]
Vhi:[被布]
Wku:[頸覆い(マフラー,ストール,襟巻,ショール)]
Wkut:[靴;サンダル;靴修理;靴磨き]
Vhat:[半天;どてら]
Wmae:[前掛;エプロン;割烹着]
Vta:[足袋]
Wzo:[草履;草鞋]
時代区分・年代 20世紀初め;1906(明治39)年
国名 日本
特定地域 宮城;松島
キーワード 東北美人;教師;舎監;二百三高地髷;下田歌子式;黒靴;前垂れ;ぞうり
男女別 男性;女性
体の部分 全身
関連情報 A06-104, A06-105