近代日本の身装文化(身装画像)
説明 この作品中では色悪役の弁護士が、結婚して間のない芸者上がりの妻に小遣いをねだられ、なんとかはぐらかそうと苦労している。この挿絵は井川洗厓の若描きだが、前年に師の富岡永洗を失った洗厓は、この絵を描いた一カ月前には、続けて兄弟子の松本洗耳を失っている。洗厓はこの年はすでに三十歳になっていて、いわば描きざかりであり、この後ほぼ三十年、[都新聞]の挿絵を弧守した。その洗厓の描く女性の顔が、三十年間ほとんど変わっていないのにも驚く。洗厓自身、晩年にある座談会で、自分の描く美人はみんな明治の芸者の顔になる、と述懐している。夏座敷の縁先で、かたわらに横座りした美女を侍らし、横になって団扇を使うのは、日本座敷だけに許された安らぎの情景だが、けっこう腕や肩が疲れはしないのだろうか。(大丸 弘)
ID No. A06-098
出典資料 都新聞
発行年月日 1906(明治39)年6月23日号 1面
画家・撮影者 井川洗厓(1876-1961)
小説のタイトル 子煩悩(1)
作者 伊原青々園(伊原敏郎)(1870-1941)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7sh:[小説のヒロイン;挿絵美人(この年の評判小説中の美人)]
Wou:[扇子;団扇;扇風機]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
D805:[やすらぎ・くつろぎの表現;不作法な姿 ex.座る,あぐら,横たわる,喫煙,こたつにあたる]
G043:[縁先;縁端]
H33:[コージーコーナー、およびそこからの視野、くつろいでいる情景]
時代区分・年代 20世紀初め;1906(明治39)年
国名 日本
キーワード うちわ
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥;横臥