近代日本の身装文化(身装画像)
説明 このタイトルの看板ともなるべき三人の女学生が、マンガチックに表現されている。当時、女学生に対する批判の裏には、古い家観念に固執する階層に多かった、女に学問は要らない、という考え、花柳界の女に代表される、色気と人情の機微には通じているが、無知で、自主性を欠いた女たちへの親愛の情、などもあったにちがいない。この三人の会話の中には、「貞節無用恋愛自由」だとか、「星の蔭、という新体詩の本」であるとか、「女子が男子の神聖な朋友を持てない理由はない」とか、「愛の神」とかいった言葉が、例の「アラよくってよ」とともに飛び出している。挿絵の、まだ肩揚げのある三人に共通するのは、胸を張ってピンと姿勢を伸ばし、大股の靴履きの足を踏み出していることだ。中の一人は眼鏡を掛け、一人はいわゆる女中型の顔と体格、手前の一人は男子の書生のように肘を張って、袴の紐をつかんでいる。女学生の生態に対する反感と揶揄は根深かった。(大丸 弘)
ID No. A06-078
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1906(明治39)年8月15日号 7面
画家・撮影者 幡恒春(1883-1944)
小説のタイトル 当世女(1)
作者 村上浪六(1865-1944)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7jog:[女学生]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
Wme:[眼鏡]
Vkat:[肩揚げ]
Vhaf:[袴(女性)]
Wkut:[靴;サンダル;靴修理;靴磨き]
D0tak:[体型;体格;身体障害]
時代区分・年代 20世紀初め;1906(明治39)年
国名 日本
キーワード 女学生
男女別 女性
体の部分 全身