近代日本の身装文化(身装画像)
説明 長患いの母親の看病をしている娘。嫁ぎ先はすでに決まっていたのだが、肝心の相手が親に対する不満から家を出て、炭鉱で働いているという。その親からの来信に驚いて病室を離れ、人目のないところで袖を眼に当てている。寝ている母親は、自分には二人の娘が始終傍離れず看病してくれるし、それに看護婦さんもついていれば、大勢の召使いもいるのに、それでも心細いことがある、と言っている。付添看護婦はこのころ、はやりと言っていいくらい利用され、話題にもなっている。付添看護婦を利用する家庭が多かったのは、このころから女中が不足しはじめたためともいう。この挿絵では家庭でも病院内と同じ恰好だが、帽子まで被っていたのだろうか。娘の束髪は髷が突き出した、いわゆる二百三高地。(大丸 弘)
ID No. A06-069
出典資料 東京日日新聞
発行年月日 1906(明治39)年4月30日号 9面
小説のタイトル 月に立つ影(48)
作者 後藤宙外(1866-1938)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vhao:[羽織]
D801:[強い悩み・悲しみ・口惜しさ・羞恥の表現]
時代区分・年代 20世紀初め;1906(明治39)年
国名 日本
キーワード 二百三高地髷;しぐさ;袖を目に当てる
男女別 女性
体の部分 全身
関連情報 A06-068, A06-069