近代日本の身装文化(身装画像)
説明 お見合いの場のお嬢さま。前が引き合わせ役の老婦人。従っているのは母親。娘が母親より大きいという現象は、この時代も話題になっている。お嬢さまの身につけているものはこの日の冒頭に詳しい。すぼめた黒の洋傘の握りに、薄色の絹ハンカチを掴んだまま、真珠に輝やく両の手を重ねて乗せている、と書いてあるが、挿絵では片手を袖に隠して口もとを押さえている。乙女の恥ずかしさの表現のきまり、というにしても、1906(明治39)年というまもなく大正というこの時代にしては、右田年英の勇み足ではないだろうか。「ふっくり取った廂髪(庇髪)(ヒサシガミ)に、勿忘草の束ねたのが物臆しげに哀れにふるえている」とある束髪の髷はかなり高く聳(ソビ)えていて、やや流行遅れになった二百三高地を思わせる。(大丸 弘)
ID No. A06-027
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1906(明治39)年7月27日号 7面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル 懸賞当選小説 罪の命(4):楽しき会語(2)
作者 物集高量(物集梧水)(1879-1985)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7re:[令嬢モデル]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
D800:[感情・思考・意志の表現一般]
時代区分・年代 20世紀初め;1906(明治39)年
国名 日本
キーワード お嬢様;庇髪;二百三高地髷風;リボン;小紋のきもの;袖の扱い;袖で口元を押さえる;お太鼓結び;紋付き長着
男女別 女性
体の部分 全身;上半身