近代日本の身装文化(身装画像)
説明 商家の一人娘で今年十六になるヒロイン。物語の発端では「襟の掛かった着物に結綿(ユイワタ)という下町風」と言っているが、この三つの場面ではいずれも島田。結綿と島田は構造としてはほとんど同じで、ただ結綿の髷には、薄桃色の鹿の子を掛けるので子どもらしくなる。島田は華やかだがやや大仰なため、少し小ぶりな娘島田というものもあったが、それよりも結綿の方がかわいらしく見えた。また、この三場面ではどれも、娘は着ているきものの袖をうまく用いている。第4回は袖の中に手を入れ、袖先で口もとを隠すようにして男にそっと囁くしぐさ。第68回は袖でなく袂を持って、その袂を振るようにして、言いたいことを言わない、という意思表示。第75回では袂を手に巻きつけて、ものは言わず、恥ずかしさを隠すようなそぶり。(大丸 弘)
ID No. A06-013
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1906(明治39)年5月6日号 7面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル 真帆片帆(まほかたほ)(4)
作者 武田仰天子(1854-1926)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D003:[少女(ほぼ女学生の年頃(12~15,16歳))]
D2sim:[島田;高島田]
Vka:[掛襟]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
時代区分・年代 20世紀初め;1906(明治39)年
国名 日本
キーワード 商家の娘;黒襟;お太鼓結び;しぐさ;袖の中に手を入れる
男女別 男性;女性
体の部分 上半身
関連情報 A06-013, A06-021, A06-023