近代日本の身装文化(身装画像)
説明 祖父母の墓参に出掛けようとしている母親とふたりの娘。床の間の梅が匂っている季節。母親は四十あまり、娘は十三,四と、十一,二歳。母親は細かい縞の綿入の上に黒い羽織を着ている。髪は束髪。この情景は十年近い時代を遡った場面であることに留意する必要がある。母親の白い半襟を大きくみせた襟あき、帯、眉毛など、疑問点が多い。外地生活をしていた女性がこの時期になっても眉を剃っているのは不自然だが、女性や子どもの顔を優しく見せるための挿絵のうえの方法として、眉を描かないこともある。少女はお下げにして編み、根と先っぽに大きなリボンをつけている。手前の妹の方は、前の方をお芥子(ケシ)風に切り下げている。ふたりとも被布を着、襲衣裳を着せられている、正月や冬の行事に女の子に着せられる二枚襲、三枚襲は、嬉しくもあるが、重くて窮屈で辛くもあった。(大丸 弘)
ID No. A06-002
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1906(明治39)年2月1日号 7面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル 金色蛇(5)
作者 渡辺霞亭(黒法師)(緑園)(朝霞隠士)(無名氏)(匿名氏)(1864-1926)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D006:[初老の女性(40~50歳代)]
D003:[少女(ほぼ女学生の年頃(12~15,16歳))]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
D2:[ヘアスタイル]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
D1me:[眼・眉毛周辺の状態(眼・睫毛・眉の化粧)]
Vhan:[半襟]
D3ut:[打合せ;襟あき;ぬき襟]
Qwa:[綿入れ;キルティング]
Vhao:[羽織]
Vhi:[被布]
時代区分・年代 20世紀初め;1906(明治39)年
国名 日本
キーワード 墓参り;お下げ髪;お芥子風;リボン;眉落とし;竪縞の綿入れ;黒羽織;襟あき;襲衣裳;床の間;生け花;掛け軸;火鉢
男女別 女性;女児
体の部分 全身;坐臥