近代日本の身装文化(身装画像)
説明 地方の高等女学校の卒業式。優等生として最初に呼ばれた生徒は、「神々しい面の色は透(ヌケ)るように白く、眉の濃い眼の清(スズ)しい鼻筋の通った」美人で、髪は「当世風の極めて品たかい花月巻」。印刷がやや不鮮明なのでわかりにくい点もあるが、前髪が大きくお盆のように膨らんでいることはわかる。だいたい花月巻という髪は名前が先行してしまい、その時代の人でさえ必ずしもはっきりつかんでいなかったらしい。ある百貨店が出したカタログの中では、「おかしいではありませんか、廂髪(庇髪)(ヒサシガミ)でありさえすれば何(ド)れでも皆んな花月巻のように思い違えて居る人のあることで、現に小説家などの中にも然う云う人がありまして(……)」と言っている。また小説の中では、極めて品たかい花月巻、というのだが、同じカタログで「元来花月巻と称する結び方は最も下品なもので、中流以上の婦人の為べき髪ではありません」(→年表〈現況〉1906年4月 「廂髪と花月巻」【衣裳界】(十合呉服店) 1906年4月)と、くさしている。(大丸 弘)
ID No. A05-131
出典資料 時事新報
発行年月日 1905(明治38)年3月3日号 11面
小説のタイトル 光の子(1):卒業式(上)
作者 加藤眠柳(生年不詳-1920)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7sh:[小説のヒロイン;挿絵美人(この年の評判小説中の美人)]
D7jog:[女学生]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
Vhaf:[袴(女性)]
時代区分・年代 20世紀初め;1905(明治38)年
国名 日本
キーワード 卒業式;女学生;花月巻;前髪
男女別 女性
体の部分 全身;上半身