近代日本の身装文化(身装画像)
説明 第71回は長いあいだ手放していたわが娘に逢う期待で、息を弾ませている母親。船場の両替商の家に生まれたが、浮世の変転を経ていまは思うに任せぬその日を送っている、三十にはまだ届かない女。「寿子は地味なる衣服、地味なる帯、髪は艶気のなき櫛巻、痩せ窶(ヤツ)れたる顔に笑みを湛えて」という姿。第73回はその母親と、久しぶりにあった五歳の娘、これまで娘の面倒をみてきて、娘には母親と思わせている女の三人。育ての親は前髪が聳(ソビ)えて髷の高いこの時代らしい束髪。少女は年相応のお煙草盆か。櫛巻は髪を捻って、挿した櫛にぐるぐる巻きつけるので、する人次第では仇っぽい髪、とも見えるが、もちろん貧乏臭い、荒っぽい風で、また人によっては凄みのあるもの。(大丸 弘)
ID No. A05-044
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1905(明治38)年7月27日号 7面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル 吉丁字(71)
作者 渡辺霞亭(黒法師)(緑園)(朝霞隠士)(無名氏)(匿名氏)(1864-1926)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D005:[20~30歳代の女性;年増]
D2:[ヘアスタイル]
時代区分・年代 20世紀初め;1905(明治38)年
国名 日本
キーワード 横顔;側面;櫛巻
男女別 女性
体の部分 上半身
関連情報 A05-044, A05-045