| 説明 | 上流家庭の婚礼のひとつのかたち。嫁入りに杯事はどんな裏長屋でも欠かしはしなかったろうが、それ以上のこととなると、杯事をたいていは嫁入り先の家で済ますのが習いだったこの時代は、まったくピンからキリだった。花嫁が白無垢の打掛(裲襠)に綿帽子というもっとも厳正なスタイルに従っているのは、戸主の見識ということになる。「格式の厳かであった故子爵の遺訓として、総て故子爵と澄子夫人との式を襲用したので、頼文は上下を羽織に代えたれど、下枝は旧式の白装束に帽子をさえ用いた(……)」。白にかぎらず裲襠はもう廃れた衣裳だったが、現代ではまた復活している。ただし綿帽子は花嫁の顔が見えないという理由で、復活の兆しはない。男子の礼装としては上下が正式、羽織は略儀のもの、という決まりごとに固執して、婚礼式などに裃を着る人、地方は、明治期には多少残っていた。(大丸 弘) |
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| ID No. | A05-037 |
| 出典資料 | 東京朝日新聞 |
| 発行年月日 | 1905(明治38)年5月16日号 7面 |
| 画家・撮影者 | 右田年英(梧斎年英)(1863-1925) |
| 小説のタイトル | 間一髪(69) |
| 作者 | 須藤南翠(南翠外史)(坎坷山人)(彩幻道人)(1858-1920) |
| 資料タイプ | 挿絵 |
| 身装画像コード | Jkr:[婚礼と、その関連行事,花嫁] D5re:[フォーマルウエア;礼装;お祝い着] Wbo:[かぶり物一般;帽子] Vuc:[打掛] |
| 時代区分・年代 | 20世紀初め;1905(明治38)年 |
| 国名 | 日本 |
| キーワード | 婚礼衣装;綿帽子;白無垢;蝋燭;屏風 |
| 男女別 | 女性 |
| 体の部分 | 全身;坐臥 |