近代日本の身装文化(身装画像)
説明 姑から、肥りすぎを不器量と言い立てられて一旦は離婚になった妻が、その姑の、人が変わったような悔悟によって、めでたく元の鞘に収まる。「人は眉目(ミメ)より唯心」という結論がこの物語のタイトルになっている。友人から、この頃はたいそうお痩せになったといわれているものの、それほどには見えないヒロインが、出勤の夫に帽子を手渡している。銀行の平社員にすぎない夫の通勤着がフロックコートなのは、この時代ではあたりまえのこと。しかしスタンドカラーが色物であるのはめずらしい。中折帽子を差し出している妻が大丸髷なのは当然。髷は若い人ほど大きくするが、その人の体格にもよるので、この女性だったら、もっともおおきな「司」という髷形を使っているにちがいない。(大丸 弘)
ID No. A05-023
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1905(明治38)年3月6日号 7面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル 唯心(60)
作者 武田仰天子(1854-1926)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Wbo:[かぶり物一般;帽子]
D6se:[洋装;西洋化;西洋観;ハイカラ;西洋かぶれ;開化ぶり;西洋憧憬]
D2ma:[丸髷]
D3ut:[打合せ;襟あき;ぬき襟]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
時代区分・年代 20世紀初め;1905(明治38)年
国名 日本
キーワード 中折帽子;中折れ帽子;フロックコート;立ち襟;スタンドカラー;司(つかさ);紋付き;抜き襟;お太鼓結び;後ろ姿
男女別 男性;女性
体の部分 上半身