近代日本の身装文化(身装画像)
説明 嫁ぎ先を飛び出してきた娘と、枕を並べて寝る母親。息子も娘もまだ婚期の母親にしては老けすぎているが、これがこの時期の固定観念。夜具布団というと袖つきの掻巻を指すのがこの時代。それに黒っぽい布の襟をかける。襟は汚れにくい繻子や呉絽、メリンスなどを使ったが、滅多に洗うようなことはなかったから、安旅館の布団などでは、ずいぶん汚れたものも平気で使われていたそうだ。また敷布も一般的ではなかった。束髪の娘は古風な高枕。この時代の女性の多くはまだ日本髷だったから、女の寝間には高枕しかなかったかもしれない。枕元には行灯。民家ではもう石油ランプがふつうだったが、終夜灯としては相変わらず、蝋燭や灯油の行灯が好まれていたらしい。(大丸 弘)
ID No. A05-009
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1905(明治38)年1月24日号 7面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル 唯心(21)
作者 武田仰天子(1854-1926)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D006:[初老の女性(40~50歳代)]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
Vyo:[夜着;夜具;掻巻]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
H000:[照明;照明具(一般)]
時代区分・年代 20世紀初め;1905(明治38)年
国名 日本
キーワード 高枕;黒ビロードの布団襟カバー;掻い巻き(かいまき);長煙管(きせる);煙草盆;行灯
男女別 女性
体の部分 上半身;横臥