近代日本の身装文化(身装画像)
説明 この時代の画家の宅。この挿絵を描いている右田年英にとっては同業者としての思い入れがあるかもしれないが、老南画家という点では、どちらかといえば職人的な浮世絵師とはべつの世界の住人とも言えた。雪のような長髥を蓄えた老翁は、「香の高い水仙を生けた画室に、静かに玉露を煎じながら(……)」主人公の若い甥と対座している。壁や建具、什器類に高い木目が目立つ。小紋のきものに道行風のものを羽織っている。道行は被布と似ているが襟の構造がちがっている。ほかに似たものとして、『社会事彙』(1895年)には、「明治以降専ら儒者・易者・半還俗者の間に用いられし道服は、その丈羽織より長くして両脇に襞あり、広袖にて色は黒。焦茶等の無地物なり」という道服がある。(大丸 弘)
ID No. A05-003
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1905(明治38)年1月10日号 7面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル 唯心(7)
作者 武田仰天子(1854-1926)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H6:[和座敷一般]
D017:[男の老人]
D1hi:[ひげ]
Wme:[眼鏡]
Vhao:[羽織]
時代区分・年代 20世紀初め;1905(明治38)年
国名 日本
キーワード 和室;火鉢;火箸;障子;座布団;茶碗;長髯;道行風;黒紋付き羽織;正座
男女別 男性
体の部分 全身;坐臥