近代日本の身装文化(身装画像)
説明 零落した地方旧家の娘が東京に出、たまたま道で故郷の知人に会う。「フロックコートに低山高、伊達に金縁の鼻眼鏡、鼻を衝く香水の匂い」という高襟(ハイカラ)紳士。帽子の低山高という言い方はめずらしい。その場合はふつうは中山帽(チュウヤマボウ)になる。しかし第20回を見るとどうも中折であるらしく、むしろお供の老人の被っているのが中山になる。千葉県の資産家の息子ということで、ほかに肩書きのある人物ではないらしいが、この時代のフロックコートはほぼ現代の背広並みに、紳士の散歩にも着用された。女性は第20回,第22回,少し日時をおいた第77回ともに同じきものと羽織、髪型らしい。髪型については前の方の回でS巻の束髪と断っている。もっとも素朴な手づくねの髪だが、この時代、前の大きく盛り上がっているのが時代の特色。(大丸 弘)
ID No. A04-174
出典資料 時事新報
発行年月日 1905(明治38)年2月27日号 6面
小説のタイトル 冷腸熱腸(れいちょうねっちょう)(77)
作者 徳田秋声(1871-1943)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2so:[束髪(前期縦型の)]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vhao:[羽織]
時代区分・年代 20世紀初め;1904(明治37)年
国名 日本
キーワード 座布団;S巻
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥
関連情報 A04-166, A04-167, A04-174