近代日本の身装文化(身装画像)
説明 第31回と第39回とは同じ場面、第69回は時間を隔てたべつの場面だが、若い女性の恰好は同じように見える。「変わり柄の銘仙に、なにか更紗小紋の羽織を着けて、アタマの束髪に薄い紫のリボン」。前の二回は瀬戸物の火鉢を隔てて父親と話している。小紋の羽織は挿絵では無地に描いている。これは当然のことで、しばしば挿絵に細かな柄が描き込まれることがあるが、それをリアルサイズに拡大したらミカンかリンゴくらいの大きさの柄になってしまう。挿絵というものはしょせん記号と理解するものだろう。一般論としてだが自由結婚を口にして父親に激怒されるお嬢様は、前の盛り上がったこの時期の束髪。髱(タボ=後ろ髪)も伸びているので、第39回などは知らない人は日本髪と見紛いそうだ。(大丸 弘)
ID No. A04-171
出典資料 時事新報
発行年月日 1905(明治38)年1月17日号 6面
小説のタイトル 冷腸熱腸(れいちょうねっちょう)(39)
作者 徳田秋声(1871-1943)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7re:[令嬢モデル]
D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vhao:[羽織]
D801:[強い悩み・悲しみ・口惜しさ・羞恥の表現]
時代区分・年代 20世紀初め;1904(明治37)年
国名 日本
キーワード お嬢様;黒紋付き羽織;リボン;しぐさ;袖口で涙をぬぐう
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥
関連情報 A04-170, A04-171, A04-173