近代日本の身装文化(身装画像)
説明 監獄を出所後、情婦のもとに退屈な日を送っている強盗常習犯の主人公。「アヽ此の白粉臭い着物をこうして手酌なんてえ、アヽ気が揉める」と大いに焦れ気味なり――とある。襦袢の上に襟の掛かったきものを二枚重ね、上の一枚は肩に引っかけただけ。長火鉢のかたわらで大あぐらをかき、一人膳を前にしてアレコレものを思っている。白粉くせえきもの、といいうが、妾宅など女所帯の家で、女のきものを羽織らせてもらうなど、男にとって悪い気持ちではない。和服は構造的には男ものも女ものもほとんど変わりなく、女ものには脇開け(八ツ口)があるくらいだが、縮緬ものが多くてやわらかなので、艶めかしい気分になるかもしれない。下っ端のやくざなどが、女のきものを着たり、赤い鼻緒の日和下駄を突っかけて出歩いたりするのは、かなりキザなもの。(大丸 弘)
ID No. A04-136
出典資料 都新聞
発行年月日 1904(明治37)年10月29日号 1面
画家・撮影者 富岡永洗(藻斎永洗)(1864-1905)
小説のタイトル 探偵実話 雷巳代治(いかづちみよじ)(63)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Vna:[長襦袢;襦袢]
Vka:[掛襟]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
時代区分・年代 20世紀初め;1904(明治37)年
国名 日本
キーワード 強盗常習犯;黒襟;胡座(あぐら)をかく;一人膳;お燗;徳利(とっくり);長火鉢;薬缶(やかん)
男女別 男性
体の部分 全身;坐臥