近代日本の身装文化(身装画像)
説明 この日の挿絵は本文とはまったく関係がない。挿絵は釣船の艫(トモ)に立って、これから網打ちをしようと身構えている男。男は腕時計をしているし、恰好は漁師ではない。麦藁帽子を被り、半袖のメリヤスシャツを着、太い横縞の猿股を穿いている。帽子から猿股まで、男が身につけているもののすべてはすでに既製品で手に入ったし、網打ちに来るような紳士だと、そのうちには舶来品もあるにちがいない。猿股の太い横縞模様は、一般に肌着類に多い柄で、もう少し前の時代、海水着がそうだった。この柄は舶来品のもたらした流行だ。前立つきボタンがけの半袖メリヤスシャツは、この時代にようやくYシャツと分離して肌着として普及しはじめた。ただし前にスリットの入っていない、被り式のTシャツタイプは、子ども用以外はほとんど確認されていない。(大丸 弘)
ID No. A04-043
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1904(明治37)年7月2日号 8面
画家・撮影者 稲野年恒(可雅賎人)(1858-1907)
小説のタイトル 義兄弟(8)
作者 玉堂
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Pu0:[アンダーウエア]
時代区分・年代 20世紀初め;1904(明治37)年
国名 日本
キーワード 麦藁帽子;半袖メリヤスシャツ;太い横縞の猿股;網
男女別 男性
体の部分 全身