近代日本の身装文化(身装画像)
説明 ヒロインは「美しいというより寧ろすごいほどの美人、艶のある髪を流行の花月巻にして、香(カオ)り溢(コボ)るる桃色のリボンの釵(カザシ)」という説明のある美女。花月巻はこの一,二年で流行に乗った束髪の一種で、あたまに船を載せたように前後に膨らみをもつ髪型。前の膨らみがやがて廂髪(庇髪)(ヒサシガミ)と呼ばれるようになる。第1回の挿絵では画家の不注意か、髪が背後の夜の闇に紛れてしまってまったくわからない。第9回では前髪から鬢(ビン=横髪)、髱(タボ=後ろ髪)にあたる周囲はよくわかるが、この名称の起こりになったという頭頂の髷部分はよく見えない。ただし、挿絵画家の知識や再現力を100%信用することはもちろん正しくないだろう。第1回で、この美女と逢い引きしている白絣のきものの男性が、本文には「縞スコッチの背広服」とあるのだから。(大丸 弘)
ID No. A04-040
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1904(明治37)年6月23日号 4面
小説のタイトル 義兄弟(1)
作者 玉堂
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7sh:[小説のヒロイン;挿絵美人(この年の評判小説中の美人)]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Qkas:[絣]
時代区分・年代 20世紀初め;1904(明治37)年
国名 日本
キーワード 花月巻;造花;中折帽子;中折れ帽子;飛白のきもの
男女別 男性;女性
体の部分 上半身
関連情報 A04-040, A04-044