近代日本の身装文化(身装画像)
説明 子爵家のお姫様が父親の考えにより、知りあいの家庭婦人から和漢洋折衷の実用的な家庭料理法を学んでいる。お姫様は十九歳で女学校出、そのためか料理を習いに来るのに通学服のような恰好で乳の下までの袴を穿いている。じつは女学生の袴がいちばん有効だったのは体操着としてや、割烹の時間の前掛け代わりだったともいう。そのため、たいていは一枚しか持っていない女学生の袴は、海老茶など濃い色のためよくはわからないが、ひどく汚れているのがふつう、といわれた。このお姫様はそれが料理の実習に来るためであっても、長い袂のきものでなければ、外出できないものと思い込んでいるのだろう。かたわらの家庭婦人もお姫様も束髪で、この時代には髱(タボ=後ろ髪)がかなり出ているため、横から一見すると日本髪とまちがえそうだ。(大丸 弘)
ID No. A03-123
出典資料 報知新聞
発行年月日 1903(明治36)年4月29日号 1面
小説のタイトル 食道楽:お稽古
作者 村井弦斎(1863-1927)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7re:[令嬢モデル]
D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
Wmae:[前掛;エプロン;割烹着]
Vhaf:[袴(女性)]
時代区分・年代 20世紀初め;1903(明治36)年
国名 日本
キーワード お嬢様;前垂れ;料理道具;すり鉢;すりこぎ
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥