近代日本の身装文化(身装画像)
説明 「食道楽」は村井弦斎の代表作品だが小説としての筋立ては持っていない。一種の文明論という見方もあるがそれはやや大げさにすぎ、ショートショートのかたちをとった実用書、というのが妥当な見方だろう。この日のテーマは水道。1898(明治31)年には多摩川から淀橋浄水場経由の配水設備が一応はできあがったが、市内二百万の人口ひとり当たり四立方尺の給水が可能になったのは、1911(明治44)年の改良工事以後。それでもかなり長期間は戸外の共同水栓に頼る家庭が多かった。挿絵の家は台所に引き込んでいるが、今日家庭で見るような調理台も流しもない。これは東京では座り流しが多く、比較的高い所にある蛇口から一旦手桶に汲み入れて、それを柄杓(ヒシャク)ですくって使用していたのだろう。ここでは鉛管による鉛毒の害が説かれている。鉛管はまもなくほとんど鉄管(鋼管)に変わり、それで水道の水のことを鉄管ビールなどと呼ぶ冗談が生まれる。(大丸 弘)
ID No. A03-120
出典資料 報知新聞
発行年月日 1903(明治36)年2月21日号 1面
小説のタイトル 食道楽:水道の水
作者 村井弦斎(1863-1927)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2ni:[日本髪一般]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Wmae:[前掛;エプロン;割烹着]
Vtas:[襷]
Vta:[足袋]
時代区分・年代 20世紀初め;1903(明治36)年
国名 日本
キーワード 竪縞のきもの;お太鼓結び;襷掛け;前垂れ;台所;水道;蛇口;手桶
男女別 女性
体の部分 全身