近代日本の身装文化(身装画像)
説明 百姓の女房おんなが、お屋敷に入り込んでしまった乳飲み子を呼び戻そうとしている。「拳のように櫛巻の髪、手織の紺縞の衣服(キモノ)、襟は垢と膏(アブラ)とで漆のように黒光り、懐を披(ヒロ)げて貧乏徳利のような乳房をぶらり、垣に傍(ソ)うて麾(サシマネ)く女房、年は三十五六、肥えて赭面(アカラガオ)」と。しかし挿絵だと姿のいい女のよう。襟は黒光りというが、もともと襟には汚れの目立たないよう、黒繻子のようなものを使うのがふつう。手入れのよい家ではちょいちょい揮発で汚れを拭きとるが、長いことこびりついた垢は、剃刀でこそげ落とさなければならなかった。志賀直哉の『速夫の妹』にもそんな場面がある。帯は半幅の昼夜帯を下げ結び。(大丸 弘)
ID No. A03-118
出典資料 国民新聞
発行年月日 1904(明治37)年2月17日号 4面
小説のタイトル 乳屋の娘(65)
作者 峡南
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D005:[20~30歳代の女性;年増]
Vka:[掛襟]
Vob:[帯]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
時代区分・年代 20世紀初め;1903(明治36)年
国名 日本
キーワード 黒襟;半幅帯;昼夜帯;下げ結び
男女別 女性
体の部分 全身;上半身