近代日本の身装文化(身装画像)
説明 乳飲子を抱き上げる若い母親。生まれてまのない赤ん坊にしては、愛嬌のある顔をしている。乳児の頭髪を剃って、それからお芥子(ケシ)とかお煙草盆とかいう奇妙な髪型にする風習はもう廃れていたが、ぬいぐるみのような厚着をさせる習慣はなかなかなくならず、小児科医などが繰り返し警告していた。母親の結っている髪は、1890年代の縦型束髪から、やがて全体が膨らみだし、さらに前髪が突き出して、廂髪(庇髪)(ヒサシガミ)に移る、それまでの中間の時期を示す。名前だけはよく知られている花月巻が、ちょうどその時期のもの。ただし花月巻は、前方からはわからない頭頂部のスタイルだから、この女性の髪型は、強いていえば花月巻風、ということになろうか。(大丸 弘)
ID No. A03-055
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1903(明治36)年3月27日号 8面
画家・撮影者 稲野年恒(可雅賎人)(1858-1907)
小説のタイトル 袖時雨 緒言(下)
作者 河野鶴浦(河野巳之助)(生没年不詳)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D005:[20~30歳代の女性;年増]
D000:[乳児;赤ん坊]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
Vhao:[羽織]
時代区分・年代 20世紀初め;1903(明治36)年
国名 日本
特定地域 女性;男児
キーワード 花月巻風;紋付き羽織;絞り柄
男女別 女性;男児
体の部分 上半身