近代日本の身装文化(身装画像)
説明 浅草裏の妾宅。芸者上がりの二十四,五のお妾が、旦那の留守に多少気のある男ともつれた話をしている。「新形ものの浴衣に瀧縞お召しの袷を襠衣(シカケ)まがいの仇姿、朱羅宇の長煙管膝に突き立て(……)」と。女の浴衣は寝間着の起きぬけだろう。この浴衣を脱いで、ふだんに着るきものが、いま上から羽織っている、襟の掛かった瀧縞お召しの袷なのだろう。きものを着て帯を締める前の、手水(チョウズ)を使う間の、伊達巻きひとつの恰好だろうが、その恰好のままで人に会い、片膝を立てて一服というので、この女の素性も知れるし、男との関係も想像ができる。「しかけ」は廓(クルワ)で花魁(オイラン)が一番上に引っかけているきもので、裲襠とも書き、花嫁の打掛と同じ。(大丸 弘)
ID No. A03-045
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1903(明治36)年9月17日号 7面
小説のタイトル 幻灯(38)
作者 三品藺渓(1857-1937)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D005:[20~30歳代の女性;年増]
D2ni:[日本髪一般]
Vyu:[ゆかた]
D5ne:[寝巻;ナイトウエア]
Vuc:[打掛]
Vka:[掛襟]
Vhao:[羽織]
Qkas:[絣]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
時代区分・年代 20世紀初め;1903(明治36)年
国名 日本
特定地域 東京;浅草
キーワード 妾宅;浴衣;仕掛け(しかけ);裲襠(うちかけ);瀧縞御召の袷;黒襟;伊達巻き;飛白の羽織;長煙管(きせる);立て膝;座布団;長火鉢;火箸;薬缶(やかん);急須;水屋
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥