近代日本の身装文化(身装画像)
説明 物語の筋とは関係なく、この時代の東京の下町娘の姿と見てよい。小学校を卒業したあと上の学校に行くような余裕がなく、活版所の女工をしている。「髪は油気のない束髪、垢こそついて居らぬでも、きものは洗いざらしの琉球木綿、帯は母親の譲りと見えて、柄の細い綿繻珍と、唐縮緬の腹合わせ、姿に比べては割合に幅の狭いのをきちんと結び、無論白粉気などはさらにない」という娘。上巻の束髪に結っているのは、ひとつには自分で結うのが簡単なためだろう。下町では束髪を結う娘などいなかったように言っている資料がよくあるが、小説の挿絵などではかならずしもそうは言えない。この娘が上の学校に上がらなかったとき、「どうも高等女学校は評判が良くないから(……)」と、負け惜しみかも知れないが、言ったとある。下町では女学生夜学校出というと、とかく白い眼で見る傾向はあった。(大丸 弘)
ID No. A03-024
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1903(明治36)年4月13日号 4面
小説のタイトル 子宝(68)
作者 半井桃水(1860-1925)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D003:[少女(ほぼ女学生の年頃(12~15,16歳))]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
Vhan:[半襟]
Vka:[掛襟]
Vob:[帯]
時代区分・年代 20世紀初め;1903(明治36)年
国名 日本
特定地域 東京
キーワード 下町娘;女工;上げ巻;琉球木綿;黒襟;横顔;側面;土壁のひび;破れ障子
男女別 女性
体の部分 上半身