近代日本の身装文化(身装画像)
説明 公卿華族中分限者で知られた杉戸侯爵家の二階、三十畳の大広間。社交家であり、社会事業家としても知られた夫人を囲む会合に集まった六,七人の貴婦人たち。挿絵の六人中洋装は一人、髪は左から、一番目は今風の束髪で前髪が切立ったようになっているのがこの時期の流行。二,三番目は在来風の縦型束髪。半分隠れている六番目もおそらく同様だろう。四,五番目は丸髷だが髷の形がずいぶんちがう。本文に「花色絽縮緬のお衣服(メシ)を思切って襟越して短い頚に抜衣紋をつくるのは(……)」とあるのは繰越のことで、三番目の女性と思われる。とすれば主人役の侯爵夫人はその隣の四番目ということになる。繰越はもちろん、花柳界ではあたりまえのことだったろうが、女学校の裁縫ではこの時代はまだ教えられていなかった。この夫人の素性が暗示されているのかもしれない。(大丸 弘)
ID No. A03-012
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1904(明治37)年1月24日号 8面
画家・撮影者 阪田耕雪(坂田耕雪)(1871-1935)
小説のタイトル 新生涯(28)(7(2)):初対面
作者 田口掬汀(1875-1943)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Jza:[座談会;会食;小宴会;小パーティー]
D7me:[名流婦人(この年の名流婦人の写真)]
D7re:[令嬢モデル]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
D2ma:[丸髷]
D5re:[フォーマルウエア;礼装;お祝い着]
H032:[屋内よりみた窓の周辺]
時代区分・年代 20世紀初め;1903(明治36)年;1904(明治37)年
国名 日本
キーワード 繰越;繰り越し;紋付き;椅子
男女別 女性
体の部分 全身;上半身;群像