近代日本の身装文化(身装画像)
説明 第8回ではほとんどシルエットしかわからないが、ふたりの女の髪型は同じだろう。縦型束髪はこの頃になると全体が膨らみ、とりわけ前髪が盛り上がり、髷も大きくなった。前髪の高いのを下田歌子式という人もある。髷はやや複雑な結び方がいろいろ試みられ、名前も知られているのだが、見えにくいところだから形と名称とを結びつけにくい。名称としていちばん有名なのが花月巻なので、ここでは仮に、このスタイルを花月巻風と呼んでおく。第8回はまだ子ども子どもと言われている十代の貧しい下町娘で、少し前なら桃割れとか蝶々でも結っていた年頃。履いているのは日和下駄。第102回は三十代の奥様。日本髪であればもちろん丸髷。髷の根に輪形の簪(カンザシ)を挿しているが、若い娘ならリボンや造花を飾るところ。束髪が年齢身分にかかわらないことがわかるが、髪飾りはかなりちがっている。(大丸 弘)
ID No. A03-003
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1903(明治36)年4月5日号 x面
画家・撮影者 阪田耕雪(坂田耕雪)(1871-1935)
小説のタイトル 新夫人(8)
作者 小杉天外(1865-1952)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D003:[少女(ほぼ女学生の年頃(12~15,16歳))]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
Wge:[下駄;クロッグ]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
時代区分・年代 20世紀初め;1903(明治36)年
国名 日本
キーワード 貧しい下町娘;下田歌子式;花月巻風;日和下駄;頬杖を突く
男女別 女性
体の部分 全身
関連情報 A03-003, A03-004