近代日本の身装文化(身装画像)
説明 ここには保母という新職業の女性がいる。母親代わりに乳を与える乳母(オンバ)さんではなしに、育児や看護の新しい知識も少し身につけた、レベルの高い子守りという役割か。三十前後の年輩、目立たぬように巧みに化粧して、切れ長の細い目には、メッキかなにかは知らないが、金縁の近眼鏡を掛けている束髪の女と説明され、唱歌を歌って、抱いている子どもをあやしている。口の利き方からは女中と対等の立場らしいが、その様子から教育を受けた女、というしるしのあれこれを窺わせる。無知な子守り女の、乳幼児におよぼす害が指摘されていて、上流階層の中からこうした新しい職種の需要が生まれたのだろうが、ほかにあまり例がない。(大丸 弘)
ID No. A03-001
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1903(明治36)年3月29日号 8面
画家・撮影者 阪田耕雪(坂田耕雪)(1871-1935)
小説のタイトル 新夫人(1)
作者 小杉天外(1865-1952)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
Wme:[眼鏡]
Jko:[子守り;子守っこ]
D000:[乳児;赤ん坊]
D4ge:[下女;下男;召使い]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vtas:[襷]
時代区分・年代 20世紀初め;1903(明治36)年
国名 日本
キーワード 保母;女中
男女別 女性
体の部分 全身;上半身