近代日本の身装文化(身装画像)
説明 国会議員という顕職にあっても、こと女に関しては抑制のきかない男。これまで別の家に住まわせて置いた妾を、物入りもかさむということで本宅に妻と同居させることにした。この時代にはめずらしいことではなかったが。この日の挿絵は本文とずれていて引越しの場面。買って間のない箪笥が三棹、そのほか用箪笥だの鏡台だのが、何れも本宅の品よりもずっと立派、というのにも奥様は腹が立つ。戸口で指揮をしているのはお妾。箪笥を運んでいるのは本宅の女中たち。手前の「女中顔」の女は帯はふつうにお太鼓に結び襷掛け、向こう側の女は小さめの丸髷で眉を剃っている。これは人妻のやや古風な風俗。夫を喪った女が中年過ぎて、ときには婆やと呼ばれるような年になってから奉公することもよくある。火事の多かったこの時代の箪笥にはたいてい取手が付いていた。(大丸 弘)
ID No. A02-120
出典資料 報知新聞
発行年月日 1902(明治35)年7月20日号 1面
小説のタイトル 女道楽:引移り
作者 村井弦斎(1863-1927)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D4ge:[下女;下男;召使い]
D2ma:[丸髷]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Vtas:[襷]
D1me:[眼・眉毛周辺の状態(眼・睫毛・眉の化粧)]
D808:[重さ・苦しさ・痛みなどのためのポーズ ex.担ぐ,運ぶ]
時代区分・年代 20世紀初め;1902(明治35)年
国名 日本
キーワード 引っ越し;女中;お太鼓結び;襷掛け;眉落とし;箪笥(たんす);把手;妾
男女別 女性
体の部分 全身