近代日本の身装文化(身装画像)
説明 長火鉢の前に座った芸者が、抱えの半玉に半纏を持ってこさせて、羽織の上に重ねさせている。もちろんいくら人目がないといってもそんな変なことを、と半玉は呆れている。芸者はなにかじれることがあるらしく、そのうえ誤って指輪を咬んでしまい、歯茎から血を出した、というのは歯槽膿漏でもあるのだろう。芸者は芸者島田、半玉は蝶々に結っている。この芸者は自前で、何人かの半玉を育てて女中代わりもさせている。貧しい育ちが多い花魁と比べると、半玉上がりの芸者は子どもの時分からわりあい贅沢に慣れていて、綺麗な座敷も見つけているから、細かいアラが目につき、芸者屋の女中奉公は余録は多いけれどもつらい、とよく言われた。(大丸 弘)
ID No. A02-089
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1902(明治35)年1月23日号 8面
画家・撮影者 多田北嶺(生没年不詳)
小説のタイトル 白無垢鉄火(22)
作者 小栗風葉(1875-1926)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7ge:[芸者;半玉;舞妓]
D2sim:[島田;高島田]
D2ni:[日本髪一般]
Vhat:[半天;どてら]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
時代区分・年代 20世紀初め;1902(明治35)年
国名 日本
キーワード 芸者島田;雛妓(すうぎ);半玉(はんぎょく);おしゃく;蝶蝶髷;蝶々髷;長火鉢;銅壺(どうこ);薬缶(やかん);煙草盆
男女別 女性;女児
体の部分 全身;上半身;坐臥