近代日本の身装文化(身装画像)
説明 かねて想っていた女性がなにも知らぬ親友のもとに嫁ぐことになった。傷心の主人公が深夜、疎水のインクラインで眼に止めた女性。この女性は相愛の男性とのあいだを継母に引き裂かれて、見もしらぬ男に嫁ぐよう強要され、いましも身を投げようとしている。数えで十六というにしては現代から見るとかなりの早熟。双子縞のきものに黒繻子の帯、縫い模様のあるらしい半襟を見せて、頭は縦型の束髪。髪をこうしてぜんぶ上にあげてしまうのは上げ巻の内に入るが、編んだ髪を巻いているようにも見え、そうであればイギリス巻の一種、また髪を少し捻っているようにも見え、もしそうなら夜会風。ともかくひとつひとつのヴァラエティに固有の名前はつけようがない。(大丸 弘)
ID No. A02-060
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1902(明治35)年11月20日号 4面
小説のタイトル 三人婿(45)
作者 渡辺霞亭(黒法師)(緑園)(朝霞隠士)(無名氏)(匿名氏)(1864-1926)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vhan:[半襟]
Vob:[帯]
時代区分・年代 20世紀初め;1902(明治35)年
国名 日本
キーワード 上げ巻;双子縞のきもの;黒繻子の帯
男女別 女性
体の部分 上半身