近代日本の身装文化(身装画像)
説明 彼方で腕組みしている男は、もともと女性の連れだったが、道でたまたま出逢った詩人の友人を紹介したところ、女性と詩人は意気投合してしまい、自分は置き去りにされた、という図。女性は女学校出の生意気な十九か二十歳、「鳩羽色のお召の羽織に同じ着物、帯は繻珍の菊の織り出し、髪を夜会にして紫のリボンの附いた鼈甲櫛を挿している」が、あまり美人ではないらしい。夜会巻という説明だが、挿絵ではそれにしては周りが少し膨らみすぎている。もっとも夜会はヴァラエティが多い。それから何日か後の彼女は、「今日は紫紺地の被布に高島田、ずっとお嬢様と澄まして机に向かっていた」と変身している。夜会巻は束髪の中では自分の手で巧く結ぶのはむずかしい。富裕な家の一粒娘、ということで、髪結にとってはうるさいが好いお客だろう。また前髪部分がかなり高い。前髪を盛り上げる下田歌子風という髪の流行しはじめたのがちょうどこのころ。(大丸 弘)
ID No. A02-052
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1902(明治35)年12月15日号 6面
画家・撮影者 河合英忠(1875-1921)
小説のタイトル 行路難(3)
作者 あかざ生
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7re:[令嬢モデル]
D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2ya:[夜会巻]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Wku:[頸覆い(マフラー,ストール,襟巻,ショール)]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Vwa:[男性和装外套]
Wme:[眼鏡]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
時代区分・年代 20世紀初め;1902(明治35)年
国名 日本
キーワード お嬢様;リボン;中折帽子;中折れ帽子;[インバネス;トンビ;鳶(とんび);二重回し;二重廻し;二重外套]
男女別 男性;女性
体の部分 全身