近代日本の身装文化(身装画像)
説明 アメリカ人との混血の娘が、横浜にいる実父に会いに行くために、注文した洋服をはじめて着た。洋服を着る以上は、身を屈めて、足を内輪にして、尻を振って歩いてはいけない、なるべく外輪にして、身体は少し反り返るようにする――といった注意を周囲からされ、西洋人の姿の認識の一端が示されている。西洋人の血の入っているこの娘の髪は漆黒ではなく、いくぶんウェーブを持っているらしい。顔の表現は例の通りの美人顔だが、眼を二重瞼としているのが西洋人を描く場合の常道だった。日本では美人顔といえば色白、鼻筋が通り、目もとはパッチリ――ということになっていて、それはだいたい西洋人によって満足されるが、口もとについては良くも悪くもあまり言及がない。日本に在留の西洋人女性の多くは、口紅を使うことはあまりなかったと思われるので、人を喰ったような西洋女の真っ赤な口――という悪評は、ずっと後のことだ。(大丸 弘)
ID No. A02-048
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1902(明治35)年11月21日号 7面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル 菊唐草(34)
作者 武田仰天子(1854-1926)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7sh:[小説のヒロイン;挿絵美人(この年の評判小説中の美人)]
D7se:[西洋人モデル;混血児タイプ]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
D2:[ヘアスタイル]
D1me:[眼・眉毛周辺の状態(眼・睫毛・眉の化粧)]
D6se:[洋装;西洋化;西洋観;ハイカラ;西洋かぶれ;開化ぶり;西洋憧憬]
Whan:[ハンカチーフ]
時代区分・年代 20世紀初め;1902(明治35)年
国名 日本
キーワード アメリカ人;ハーフ;麦藁帽子;二重瞼;二重まぶた;口元;羅紗服
男女別 女性
体の部分 上半身