近代日本の身装文化(身装画像)
説明 炭鉱成金をめぐるいざこざ。田舎から出てきた農民たちのうちの二人の若者が、敵方に寝返った仲間の男を痛めつけている。向こう側の鳥打帽の男は紺絣の筒袖羽織、裾を短く捲って股引を穿き、股引の先はゴム編みになっているからこれは既製の商品だ。足袋は紺足袋で、地方からの旅行者であれば当然。手前の男は裾に太縞のあるマントを羽織っている。長いこと田舎者のしるしのようだった赤ゲットが、挿絵のイラストではふつうこういう風に表現されたから、これも赤ゲットだろう。本文では「赤毛布(アカゲット)や旅蓙(イトダテ)など身に纏いたる七六名の農民」とある。旅蓙というのは糸経で、補強のために経糸に丈夫な麻糸を織り込んだ蓆(=筵(ムシロ))や、あるいは麻糸を漉き入れた渋紙をいう。赤ゲット以前に百姓が被ったり、筵旗(ムシロバタ)に使ったのはたいてい丈夫な糸経の蓆だ。(大丸 弘)
ID No. A02-039
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1902(明治35)年3月30日号 7面
小説のタイトル 黄金大王(6)
作者 三品藺渓(1857-1937)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Qkas:[絣]
Vhao:[羽織]
Vmom:[股引]
Vta:[足袋]
Wzo:[草履;草鞋]
Wge:[下駄;クロッグ]
時代区分・年代 20世紀初め;1902(明治35)年
国名 日本
キーワード 鳥打帽子;鳥打ち帽子;筒袖の羽織;紺飛白の羽織;ゴム編み;紺足袋;赤毛布(アカゲット);ぞうり;のめり下駄
男女別 男性
体の部分 全身;横臥