近代日本の身装文化(身装画像)
説明 東京の町外れの貧しい住まい。十九の娘は病身の父親を見ながら針仕事でその日その日を送っている。木の角火鉢を横に置いて向き合っているのは、世話好きの近所の女房。娘は仕事の腕がたしかなうえ、器量がよいということで、この女房はいろいろ思い巡らすことがあるらしい。看板をあげている仕立物屋ばかりでなく、既製品がほとんど流通していなかったこの時代は、家庭婦人の仕立物――人仕事――が目立たないながら一種の産業となっていた。娘のいつもの注文主はさる大家の奥様で、この時代は注文する人もたいていは眼が利いていたから、仕上がり具合を見て、ここへは使用人のもの、ここへは上等の絹もの、という風に注文し分ける家がふつうだった。娘は大きな島田、帯を下げ結びにした女房は中年から初老の女風の丸髷。(大丸 弘)
ID No. A02-038
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1902(明治35)年3月27日号 7面
小説のタイトル 黄金大王(3)
作者 三品藺渓(1857-1937)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7sh:[小説のヒロイン;挿絵美人(この年の評判小説中の美人)]
D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2sim:[島田;高島田]
Wmae:[前掛;エプロン;割烹着]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
D006:[初老の女性(40~50歳代)]
D2ma:[丸髷]
時代区分・年代 20世紀初め;1902(明治35)年
国名 日本
特定地域 東京
キーワード 貧乏;お太鼓結び;火鉢;薬缶(やかん);障子
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥