近代日本の身装文化(身装画像)
説明 男運が悪く、想った男、結婚した男にみな先立たれてしまうために「男食い」というありがたくない陰口を叩かれる不幸な女。未だ三十にはなっていない東京の下町育ち。その彼女にまた縁談が持ち込まれて迷っている。第25回は「着物も髪もふだんのままにて、遠方に行く筈は無し」という襟付きの縞のきもの。髪は上げ巻の束髪。束髪は下町ではそう多く見られないが、娘とはいえず、かといって人妻ではない彼女のような女性には都合のよい髪。この時代の束髪は縦型で横に張り出さず、髪を文字どおり束ねて無造作にぐるぐる巻きにしたもの。むかしの櫛巻風の無造作な髪でハイカラなどといえるものではなく、ただ櫛の代わりに、ピンやネットを使って固定している。もちろん自分の手で結う単純なものだが、髪の単純さが「世に勝れて美しく艶やか」という彼女の容貌をひきたたせているのかもしれない。(大丸 弘)
ID No. A02-022
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1902(明治35)年6月15日号 7面
小説のタイトル 男食ひ(27)
作者 渡辺霞亭(黒法師)(緑園)(朝霞隠士)(無名氏)(匿名氏)(1864-1926)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2so:[束髪(前期縦型の)]
Vka:[掛襟]
Vob:[帯]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Psu:[スーツと附属品]
時代区分・年代 20世紀初め;1902(明治35)年
国名 日本
キーワード 竪縞のきもの;黒襟;昼夜帯;帯揚げ;中折帽子;中折れ帽子;背広;縞のズボン
男女別 男性;女性
体の部分 全身;上半身
関連情報 A02-021, A02-022, HC02-001