近代日本の身装文化(身装画像)
説明 ひそかに墓詣でをしている女性。親に勧められて行った先の夫にも死に別れ、ふたたび気に染まない結婚を強いられている女が、娘時代の恋人に別れを告げている。ふだん着のままということで、かなり大柄の縞のきものに黒襟が掛かっている。それにしても身体に比べて帯結びが大きい。帯の幅も現代に比べていくぶん広いが、結び様も、お嬢さんや素人の奥さんはふっくらと結ぶのが好きで、背中に張りついたように結ぶのは、牛屋の女中のようだ、という悪口もあった。この時代の人、とりわけ女は、墓参りでも神詣でも、しゃがんで手を合わせる方がふつうだった。墓前の花や水を替えたりするときも、すぐ膝を折ってちょっと裾を押さえてから手を伸ばしたものだ。また日露戦争(1904年,1905年)前のこの時分、インテリでもクリスチャンでもないふつうの中流の女性が、イギリス巻風の束髪を結っていたこともわかる。(大丸 弘)
ID No. A02-020
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1902(明治35)年6月13日号 7面
小説のタイトル 男食ひ(25)
作者 渡辺霞亭(黒法師)(緑園)(朝霞隠士)(無名氏)(匿名氏)(1864-1926)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D005:[20~30歳代の女性;年増]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
Vka:[掛襟]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
G14:[墓地のある景観]
D5ha:[墓参;寺参り;神詣で]
時代区分・年代 20世紀初め;1902(明治35)年
国名 日本
キーワード 墓参り;イギリス巻;黒襟;竪縞のきもの;お太鼓結び;しゃがんで手を合わせる
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥