近代日本の身装文化(身装画像)
説明 芸者屋の門口にはたいていかかっている掛行灯の、花田屋という文字の下二字だけが見える。こちらに銀杏返しの後姿だけ見せて、戸口を入りかけている姉芸者は、きものに伊達巻きだけを締めているらしいが、上から書生羽織をはおっているのでわからない。後ろを見返っている妹芸者は、「荒い絹絣の羽織に寝巻を其儘か、もとは下着であったらしいきものを着たるが、締まりの無き風俗」という。妹芸者のその下着であったらしいきものとは、挿絵ではベタに塗りつぶしてあるので、赤っぽい色柄なのだろう。芸者が十人近くもいる大きな芸者置屋でも、内湯のある家はめずらしかった。だから朝寝者の多い芸者が銭湯に出掛けるときには、ずいぶん近所の顰蹙を買うような恰好の芸者がいた。もちろんやかましい家はそんなことはない。(大丸 弘)
ID No. A02-017
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1902(明治35)年5月23日号 7面
小説のタイトル 男食ひ(4)
作者 渡辺霞亭(黒法師)(緑園)(朝霞隠士)(無名氏)(匿名氏)(1864-1926)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7ge:[芸者;半玉;舞妓]
D2ic:[銀杏返し]
Vhao:[羽織]
Qkas:[絣]
D2sim:[島田;高島田]
時代区分・年代 20世紀初め;1902(明治35)年
国名 日本
キーワード 芸者屋;書生羽織;絹絣の羽織;寝間着;潰し島田;つぶし島田;銀杏返し
男女別 女性
体の部分 上半身