近代日本の身装文化(身装画像)
説明 家の軒先で鉢植えの朝顔に、如露で水をやっている子爵家の令嬢。嫁入り前の令嬢は高島田。前髪の後に挿している櫛は半円形の飾櫛。しかし形は流行で微妙にちがい、政子形、月形、お初形などの名前がついている。後ろ挿しの簪(カンザシ)はいちばんありふれた赤い珊瑚の玉つきとは少しちがうように描かれているが、よくわからない。儀式用でない高島田の飾りものは大体このふたつだけ。如露(ジョウロ)を持つ右手の袖がじゃまにならないようすこし捲っているが、ひらひらしている大きな袖と袂は何をするにもじゃまといえばじゃま、しかしまたその扱いようが絵にもなったし、不器用そうにも見えた。いま彼女は訪れてきた知り合いの紳士の方を振り返っていて、このように身体を捻った形のきものは美しいものとされ、むかしから見返り美人という画題になっている。如露は銅製のものが江戸時代からあって、音はポルトガル語から、という説もある。(大丸 弘)
ID No. A02-012
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1902(明治35)年6月3日号 4面
小説のタイトル 写絵(28)
作者 半井桃水(1860-1925)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7re:[令嬢モデル]
D2sim:[島田;高島田]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Vna:[長襦袢;襦袢]
Vfu:[振袖;袂]
時代区分・年代 20世紀初め;1902(明治35)年
国名 日本
キーワード 高島田;飾り櫛;後挿しの簪;お太鼓結び;襦袢の襟;袖の扱い;水やり;如雨露(じょうろ);鉢植え
男女別 女性
体の部分 全身