近代日本の身装文化(身装画像)
説明 小料理屋で杯のやりとりをしているのは、ある大家に出入りの髪結女と、女の口からその家の内情を聞き出して一稼ぎを企んでいる男。大きな商家のお内儀やお嬢さんは、たいていは外結いの髪結に髪を結わせていた。そのため髪結は出入りの家庭のプライヴァシーにも通じていて、中にはそれを悪用する人間もいたのだ。髪結女は亭主持ちなので髪は丸髷、黒い襟付きの縞のきものに帯は引っかけか下げ結び。男は白絣のきものに黒紋附の羽織、この時代の紋は大きく5センチくらいもあった。羽織の紐は丸組のように見えるが、それをもっともふつうに、輪が下に、房が上に向くように結んでいる。この頃の小料理屋では脚付きの膳ではなく、料理はすべてひとりひとり平盆に並べて出したから、お互いの着ているものの帯から下、膝元がイヤでもいちばん眼に入る。(大丸 弘)
ID No. A01-076
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1901(明治34)年9月10日号 7面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル むきみ屋御殿(16)
作者 半井桃水(1860-1925)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H6:[和座敷一般]
D2ma:[丸髷]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Qkas:[絣]
Vhao:[羽織]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
時代区分・年代 20世紀初め;1901(明治34)年
国名 日本
キーワード 小料理屋;もてなし;髪結い;黒襟;竪縞のきもの;引っ掛け結び;ひっかけ結び;下げ結び;飛白のきもの;黒紋付き羽織;羽織紐;座布団;平盆;煙草盆
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥