近代日本の身装文化(身装画像)
説明 東京の山の手、牛込に住む元陸軍大佐の未亡人が、永年住んできた屋敷を売り払って、北九州に移り住むということになった。何人かの買い手のある中で、意外なことに近所でむきみ屋をしている、六十を超えた爺さんが買い取るという。文中にこの場面は出てこないが、玄関の式台に腰を下ろして、上がり框の戸に身をもたせかけている未亡人と話し込んでいるのがその爺さん。茶托に載せた茶碗に煙草盆も出ていて、客あしらいをしているのだが、ふつうこういう半纏着の出入り商人は、勝手口か庭先の縁にまわるものだから、あまり見られない図になっている。むきみ屋などは商売としてはごく小さなもので、爺さんはたぶん自分で荷を担いで売り歩く行商だろう。半纏に三尺帯を締め草鞋ばきというのが行商人のふつうのスタイルだが、荷は玄関の外に置いているのか。家を買い取るというので着替えて出直した、という恰好には見えない。(大丸 弘)
ID No. A01-074
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1901(明治34)年8月26日号 7面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル むきみ屋御殿(1)
作者 半井桃水(1860-1925)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D1me:[眼・眉毛周辺の状態(眼・睫毛・眉の化粧)]
D017:[男の老人]
Vhat:[半天;どてら]
Wzo:[草履;草鞋]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
時代区分・年代 20世紀初め;1901(明治34)年
国名 日本
特定地域 東京;牛込
キーワード 未亡人;眉落とし;むきみ屋;三尺帯;膝当て;わらじ;煙草盆;玄関
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥