近代日本の身装文化(身装画像)
説明 名利に恬淡としていた画家の父親を失ったが、そのあとを継いだ若い絵描き。悪戯気のある若い女の気を惹くようないい男、ということになっている。貧しく、またまじめな二十五歳の若者、という条件どおりの姿と言えるだろう。双子かなにかの縞のきものに、羽織は紺絣で、井桁の模様。紺絣も薩摩絣など高価な品もあるが、久留米絣などは、小学生の通学にも着られるいちばん当たり前のもの。羽織の紐は目立つものなので、けっこうネクタイ並みに凝る人もあるが、この男は丸紐の駒結びで、これ以上かんたんで安いものはない。帯は兵児帯。襦袢の襟に黒っぽいものをつけているのは男性ではふつうのこと。まだ修行中の身分なら、この恰好でどんな場所にも出られるし、目上の人に会っても失礼にはならなかった。(大丸 弘)
ID No. A01-041
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1901(明治34)年3月23日号 4面
小説のタイトル 遺物の軸(かたみのじく)(3)
作者 半井桃水(1860-1925)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D014:[若い男(20歳前後~30歳前後)]
Vhao:[羽織]
Qkas:[絣]
Vob:[帯]
時代区分・年代 20世紀初め;1901(明治34)年
国名 日本
キーワード 美男;黒襟;紺飛白の羽織;羽織紐;竪縞のきもの;兵児帯
男女別 男性
体の部分 上半身